ゲームの感想とか

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死神と少女 日生光ルート感想

様々な書きかけの感想を無視してでもこの感想を書きたかった。日生光ルートの感想です。

死神と少女、1周目の日生光ルートを終えました。

終えてからもう3日経ちますが、未だに心の傷が癒えません。あまりにも傷が深い。この3日間、ずっと日生光に思考を支配されている状態に我慢ならなくて読まずにためていた好きなソシャゲのストーリーやネット小説を読むなどしてなんとか、思考の9割が日生光だった状態を5割くらいに減らすことができました。思考を支配されすぎてる状態だとあまり感想が書けない人間なので…

とりあえず、TrueエンドとBADエンドを回収した状態です。

以下、ネタバレ有の感想です。

 

 

今から書くことは全て日生光の被害者の妬みが混じった感想です。

まず第一印象から、この人が好きだと思いました。軽薄で主人公に甘い言葉を吐いて何を考えているかわからない。その上、物語を進めていく内に明かされる元生徒会長という肩書や、いいところの坊ちゃんということ。全て好きだと思いました。本当に、全ての要素が私好みで、こんな事ってあるんだと感動しました。1周目からこんな好きなキャラに出会ってしまって、この先このゲームを全キャラ攻略できるのかな。途中で挫けたりしないかな。そんな心配を抱いてしまうくらい、好きでした。いや、今でも好きです。とても好きなんです。

そう、だから本当に、彼は酷い。

こんなこと、ありますか?

何も疑いがなかったと言えば嘘になります。でも、こんなことってありますか?最初に書いたとおり、私は本当に傷つきました。今までの彼の甘い言葉、空間、関係、全部なんだったって言うんですか?私が心の底から好きだと思った彼は、一体なんだったんですか?

私は、主人公と自分を切り離して乙女ゲーをやるタイプの人間です。自己投影型のプレイスタイルではありません。でも、自己投影はしなくとも私個人として攻略対象が好ましいかどうかは判断します。主人公との組み合わせを前提として、夢を見させてもらっているのです。

やられた。彼が失踪して真っ先に出てきた感想がこれです。

裏切られたと思いました。本当に彼のことが好きだった。だから本当に驚きました。まさか全てが嘘だったなんて。ルート終盤でこんなことする?と何度も思いました。

どんなに私がショックを受けても、それでも物語は続きます。

ボロボロになった遠野紗夜が夜の港に辿り着き、日生光に再び会います。自分は空っぽだと言う彼の姿をとても美しい思いました。遠野紗夜が一目見たときから手に入れたいと思ったと言う彼の言葉は、何か意味があるようで、何も意味が無いようにも思えました。

彼は、完璧な嘘つきでした。

そして遠野紗夜は、その嘘を心の底から愛していました。

そこからの「貴方の嘘を私にくれますか?」です。

ずるい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ずるい。本当にずるい。彼の嘘を真実にしてしまう遠野紗夜が心の底から羨ましい。妬ましい。私がどんなに夢をみても日生光の何かを本物にすることはできないのに遠野紗夜にはできる。その事実が許せない。日生光にとってのお姫様は遠野紗夜以外にあり得ない。その事実にCP厨の私が大歓喜するとともに夢を見ていた私が死んだのです。

夜の港に一人立っていた彼の姿が忘れられない。彼の言葉一つ一つが、彼の声が、表情が、全て脳に焼き付いている。でも、私は彼の嘘を愛せない。私はずっと日生光に「裏切られた」と思っているんです。でも遠野紗夜は、そんな彼の嘘を愛しているんです。愛せてしまうんです。私にはできない。彼の嘘に救われた遠野紗夜にしか、彼の嘘に愛された遠野紗夜にしかそんな決断はできないんです。くやしい。

 

でも、この二人の関係は本当にすごく不健全だとも思うんですよ。男女の関係の不健全という意味ではなく、人間と人間の関係としての不健全です。だって、日生光は遠野紗夜にとっての「理想の王子様」なんですよ。つまり、本編の中でも言及があったように彼は遠野紗夜にとって、都合のいい存在なんです。遠野紗夜にいい影響を与えるどろこか、今の遠野紗夜を全肯定してしまう存在なんです。まだ個別ルートをやっていない十夜もたいがいですが、日生光はもっと駄目なんじゃないかと思います。遠野紗夜が嘘で塗り固められた彼を選んでいる時点でおしまいのようなものなんですが… あと、いくら遠野紗夜が自分は魔女だったと言っても私は彼女は間違っていると思ってしまいます。だって、彼女だけはこの嘘だらけの物語の真実だったじゃないですか。彼女は本当のお姫様だったじゃないですか。本人は魔女だったとか言ってますが。最後の選択肢で彼の嘘を選ばなかったら、彼女は本物のお姫様のままなんですよ。それなのに「私達、二人とも本物じゃないので」とか言って(言ってない)逃避行しちゃうの、本当にどうかと思うんですよ………………二人にとっては問題解決してるかもしれませんが周囲の人間は何もわからないまま置いてけぼりです。特に夏帆ちゃんなんて本当に可哀相。親友が男に取られたと思ったら突然、親友とその男ごと消えてしまう。可哀相すぎる。紗夜ちゃん、夏帆ちゃんのことが大事ですよとか言ってるけどこの結末のおかげで何も信じられなくなった。親友を捨てるな。

でも、どんなに遠野紗夜の問題点をあげても所詮これは妬みの結果でしかないんです。わかっています。でもさ~~~~~~~~~~~~~~~~紗夜ちゃん本当にどうかと思う……………

でもでもでもでもやっぱりこの二人の関係、どう考えても歪なんですよ。嘘だから当たり前なんですが!でも日生光は嘘の中でしか生きることができないから遠野紗夜が嘘になることを選ぶことでしかこの二人は結ばれなくて……………うーーーーーーーーーーーー…………………………………………………………………………………歪だよ……

私がどう足掻いても日生光の被害者にしかなれないように、このルートの遠野紗夜は嘘つきになることでしか彼の手を取ることができないんですよ……どうして?

 

 

 

まだ書こうと思えば書けますがとりあえずここまでにします。日生光のことばかり書いたのでこれとは別に共通初見の感想でも書こうかな。

これから日生光の言の葉を入力して発生するイベントを見て、また叫びたくなったらこの記事に追記します。

死神と少女、とても面白いです。