ゲームの感想とか

ゲームの感想とか

仮面ライダー剣 感想

最近こうした文を書かなさすぎなので久しぶりに書きました。ほとんどTwitterで呟いたことと変わりません。

仮面ライダーらしさとかを全然わかってない人間が書いてます。文句も書く。心の広い方だけ読んでください。
劇場版と超全集と小説版とゴライダーについても触れてます。

 

去年の今頃から仮面ライダーというシリーズ作品に触れて、剣で3作品目を完走したことになりました。「いや~仮面ライダーってなんなんだろう。全然わからんな……」と心底思います。
それぞれ脚本が違うのだから3作品観ただけじゃわからないのは当たり前なのかもしれない。それでも、剣を履修して本当にわからなくなりました。
わかったのはボロボロになった男が立ち上がって戦う姿は最高ということ。

まあ、こんなに仮面ライダーのことよくわからないのはアマゾンズと並行して観たせいなのかもしれませんが。アマゾンズと並行していなかったら「正義のヒーロー」で固まっていたと思うのですが、アマゾンズの正義、まだよくわからないし……人を救ってることより人が死ぬことの方が多いし……(現在8話)

こういう、本当に仮面ライダーのこと全然わかってない人が書いてます。平成1期と2期の違いとかもわからない。

 

 

仮面ライダーのこと全然わかんないよ~とは思ってますが、今までずっと謎だった「平成は凸凹」は、剣を見てちょっとわかったかもしれません。

なぜなら、剣の感想を書こうとして作品全体を振り返って思ったのですが、この作品ってテーマがよくわからないんですよね。酷い言い方をすると最後だけ味がする。
いや、途中途中の登場人物の関係性の変化とかそれぞれの仮面ライダーとしての成長とか、色々あったはずなのですが、何を目指していたのかがわからない。私の理解力の問題もありますが、これは前半のぐだぐだが多かったことが原因だと思います。
結局、剣崎がずっと献身することに憧れていて、それを成し遂げた物語だなあと思いました。

それでも、登場人物にかなり好感が持てたことと後半の盛り上がりはすごく良かったです。あと、物語の終わり方がすごく好みでした。この終わりが見れただけで、この作品観て良かったな……と思えてしまうくらい好みです。

しかし、私はすべてを捧げて人々を救う存在が好きですが、かっこいいかと言われると違います。かっこよくはない。
甘さや弱さとまでは思いませんが、剣崎がした献身は最善の答えとは言い切れません。だって、間違いなく彼は周りの人に愛されていたし、彼もみんなと過ごす時間を愛していたはずなのだから。
もちろん、愛されていなければ犠牲になっても良いとも思いません。ですが、彼の答えは一方的でずるいです。
剣崎の選択は「世界のために尽くした」「献身」と言えば聞こえがいいかもしれませんが、言い換えれば「自己犠牲」つまり「生贄」です。剣崎の勝ち逃げ。残されたほうはたまったもんじゃない。でも剣崎の選択を覆す術はないんですよね。ズル。
剣崎のこと唯一無二の友と思ってる相川さんが本当に可哀想。でも幸せなんだろうな。

 

剣で特に好きな要素は、私達の生きる現実世界との繋がりを感じるところです。これは、主に超全集に載っている「たそがれ」という短編小説に含まれるものですね。
剣の劇場版にも小説版にも文句を言ってましたが、超全集は本当に良かったと思います。

「たそがれ」の、本編後の未来で仮面ライダーが人気作品として親しまれている設定はとても上手いなと思いました。「たそがれ」がいい感じにこの仮面ライダー剣という作品をまとめてくれてる気がします。
同じく超全集のヒューマンアンデッドと剣崎の望んだ世界についての部分で、読者である我々に語り掛けているところも好きです。

 

その他に好きだった部分は、何と言ってもライダー同士の戦い。内ゲバです。

鎧武でミッチを指差してギャハハしてた人間なので正直、剣のやたらと多いライダー同士の戦いはめちゃくちゃ面白かったです。後半でみんな仲良くなってから「今度は俺がお前を救う番だ!」って張り切って仲間を殴るところとかもう大好き。
橘さんとか内ゲバ代表を名乗ってもいいくらい他ライダー(主に剣崎)を撃っててすごく面白かったです。それでいてかっこいい先輩もしっかりやるから、どうなってるんだこの人。

内ゲバとはまた別なのですが、「バトルファイト」って言葉、もっとどうにかならなかったのかなとずっと思ってます。闘争を求めすぎ言葉。言いたいことはわかるけど。

 

あとは、先ほども書きましたが登場人物にかなり好感が持てたことが良かったです。
せっかくなので過去の伏せツイに加筆した各ライダーの感想を以下に。

剣崎一真
最初はそんなに甘っちょろくて大丈夫かよ!と心配しましたが、ちゃんと途中で他ライダーをバイクで轢き返したりしてたから安心しました。
献身に憧れがあるところも最初不安だったけど、剣崎がつよつよライダーになったあたりでお前にしかこの世界は任せられない……と剣崎に全てを託したい願望が生まれました。叶った。やったね。ありがとう剣崎。
そもそも倒れてた相川さんを助けたあたりでもう救いの力が強かったしな……最後まで救いの力が強くて本当に良かったです。
友達がいないとか言ってたの全然信じられなかったのですが、もしかしたらこの自己犠牲が強すぎて友達が離れたとかじゃないんですかね。
人々を助けたいとか正義の心などの善性にはなにかしらの理由がないと落ち着かないタイプなので、剣崎の両親を助けられなかった過去がある設定には助かりました。そのため剣崎にはかなり好感もてました。
剣崎のいいところは人を信じる力があるところなんですけど、それと同じくらい「どうしても駄目だったら始のことはちゃんと俺が責任もって封印する」と言い切っていたところです。運命に対する覚悟はこの台詞の時からずっとあったんだろうなと思います。
それなのに最終回で相川さんが「俺とお前は戦うことでしかわかり合えない」って言った後に勝手に人間やめて「俺達は戦ってはいけない」って言い出すの本当にずるくてびっくりする。自己犠牲で勝ち逃げ野郎。好きだ……
こんなに好きになるとは思ってなかったキャラ堂々の一位。剣崎が仮面ライダーでよかったです。
ところでゴライダーのHP見て思ったんだけど頭脳明晰とか文武両道とか天才タイプとか本編で言われてましたっけ??????今でもゴライダーのHP確認しては聞いてねえよ!してます。マジで聞いてない。ゴライダーの剣崎かなり大人びていて時の流れを感じて良かったです。

相川始
最後の最後まで死ぬかも……って思ってました。劇場版では本当に封印されて辛かった。人間として生きたいって言いながら封印されても仕方ないとか思ってそうなところがある。よくない。でもなんだかんだ言って我が強いから生きたいアピールがすごかった。47話で橘さんの目の前で天音ちゃんに電話で必ず帰るって約束するところ本当にずるいよ!!!
最初から最後まで強いキャラとして貫いていて良かったです。見た目と武器どっちも好き。感情わからない人外が愛を知って人間に憧れるのは良いもの。最初からかなり好きでした。最終回の最後の並木道の場面がずっと頭に残ってる。

橘朔也
1話で剣崎に忠告するわりに自分が一番色んな人に利用されまくる先輩。序盤ずっと苦しみながら剣崎のこと躊躇なく撃つよくわからん先輩だったけど、恐怖を克服してからはかっこいい先輩でしたね……
単独行動が多いからいつの間にか剣崎の敵に回りがちだったけど後半ずっと剣崎のこと気にかけていた気がします。自分の優しさで苦しむタイプの人。苦しみながらも仮面ライダーやってくれたのでめちゃくちゃ好きになっちゃった……47話本当に良い。最終回も良い。ありがとう。
劇場版で唯一よかった人です。面白かったという意味で。

上城睦月
31話あたりまでずっと生意気だな~と思っていたら31話あたりを超えてから生意気を通り越して面白い人になってました。キメッキメで怪しい場所にトランプ持って登場するの本当に面白い。途中で完全に雑魚扱いされてて笑わないのは無理でした。
かなりゲラゲラ笑いながら見てたけど、47話で「誰でも運命と戦うことができるはず」って言って橘さんに立ち向かうところがすごく好きです。あの場面の睦月くんはすごくかっこよかった。後半での追い上げが凄まじかった。
睦月くんは、劇場版だと自分が仮面ライダーで良かったと思えるか微妙ですが、本編軸では間違いなく彼は仮面ライダーになったことで人としての強さを手に入れているように思います。

 

 

だいたい書きたいこと書いたのでおしまいです。
1週間で全話観たくせになんだかんだその後1週間以上引きずってますね。観てよかったです。